外国人「日本の万年筆、プラチナ美巧とセーラープロフィットならどっちが買い？」（海外の反応）

１：投稿者さん

2本目の金ニブの万年筆を買おうと思っているんだけど、プラチナ美巧かセーラープロフィットスタンダード21のどっちにするかで迷っているんだ。字幅は中字にする予定。ちなみに1本目の金ニブはプラチナ3776のシャルトルブルーの太字。
前からセーラーのニブがどんなもんなのか使ってみたいなーと思っていたんだけど、外見的にはプラチナのほうが好みなんだよね。
それで、どっちか所有してる人、もしくはどっちも所有してる人に、それぞれの良いところと悪いところを教えてもらいたいんだ。
他にも、同じくらいの価格帯でオススメの万年筆があったらぜひ教えてほしいな。

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２：海外の万年筆ユーザーさん

自分だったらセーラーにも手を出してみるかな。セーラーのニブの書き味って3776のとは全然違うから。

３：投稿者さん

なるほど。具体的にどう違うの？

４：海外の万年筆ユーザーさん

「プラチナのニブは鉛筆みたいで、セーラーのニブはベルベットみたいだ」って例えた人がいたけど、その通りだなと思う。
セーラーのニブは書いてるときにほんのわずかな抵抗感があるんだ。でも滑らかさを損なうものではないし、この抵抗感があるからこそベルベットを撫でたときのような感覚に近い書き味が得られるんだ。
個人的にはセーラー＞パイロット＞プラチナだと思う。

でも同じ価格帯のパイロットキャップレスとLamy 2000も調べてみたほうがいいよ。
キャップレスはノック式の万年筆だから短いメモを頻繁にとるような人にはすごく便利なんだ。
Lamy 2000はスイートスポットが小さいけど長時間書き続けるような場合にはぴったりだよ。
かなり高級な万年筆コレクションを持っていてもこの2本だけは使い続けてるって人は結構いるんだ。

※書き心地はペンポイント（ニブの先端）の形状や筆記時の角度などによって大きく左右されます。その中でも一番気持ちよく書ける部分を指します。
スイートスポットに当たる部分で文字を書くと、インクが潤滑剤になっているかのような、ヌルヌルとした感覚が味わえます。（人によって感じ方、表現の仕方は違います。）

５：海外の万年筆ユーザーさん

セーラーの中細とプラチナの軟調細字を所有してるものだけど、個人的な経験から言わせてもらうと、3776は運筆によってやや鋭いフィードバックが感じられるよ。一方のセーラーはどんな運筆でもフィードバックが一定していると思う。
例えば、プラチナの万年筆を使って小文字の「L」を筆記体で書いた場合、輪っかの部分の下から上への運筆でフィードバックを感じるんだ。逆にセーラーであれば、筆の方向に関係なく一定したフィードバックで書ききることができるんだ。
こんな説明でもちゃんと伝わっていたらいいんだけど！

※フィードバックは書き味や書き心地を表すときに使われる言葉で、「書いてる感覚が手に伝わってくる」という意味です。

６：海外の万年筆ユーザーさん

自分も他の人のコメントに同意するよ。
プラチナはほとんど鉛筆のような鋭いフィードバックを持ってるんだ。
セーラーのほうは、プラチナのニブと同じ字幅であっても、すごく滑らかな書き味なんだよ。
念のために言っておくと、自分はプラチナが嫌いってわけじゃないからね！　ちなみにパイロットとセーラーもだいぶ書き味が異なっているよ。

７：海外の万年筆ユーザーさん

セーラーもプラチナも中字自体の大きさに違いはないよ。ただし中字でも結構細めの線になる。どんなニブにも言えることだけど、基本的に線の太さ、細さっていうのはウェット寄りかドライ寄りかで大きく変化するんだ。ウェットだと太くなりがちだし、ドライだと細くなりがち。

ニブの柔軟性という点でも、セーラーとプラチナで大きな違いはないね。どっちも固く感じるから。といっても、筆圧を書ければちょっとは撓るよ。自分は特定の文字で筆圧が強くなりがちなんだけど、それを書くときはちょっとだけ撓るんだ。逆に普通の筆圧で書いたり、優しく書くのであれば全く撓ったりはしないよ。

セーラーの書き味はちょっとスムーズで、ウェットでもドライでもない、ちょうど中間って感じ。
自分はセーラーのほうが好みだけど、プラチナの鉛筆的な書き味もなかなか良いんだよね。どちらのニブにせよ、筆記時の「紙に書いている感覚」は手に伝わってくるよ。

インクフローは両方とも優れているね。順番をつけるとしたら、一番フローが安定しているセーラー、次点でプラチナ。
この中にパイロットを入れるとしたら個人的には三番手になるね。理由は太字系だとときどきスキップすることがあるから。どうやらパイロットの一部ニブは自分の書き方には合わないみたいなんだ。だからニブの調整をして滑らかにしてもらったりもしたんだよ。
その一方で、セーラーのニブは一度も調整したことがないし、プラチナもこれまで1回しか調整してないんだ。

もし筆記角度が浅いタイプならセーラーがベストだと思う。それに筆記角度に応じて線の太さも変えやすいニブだしね。具体的に言うと、寝かせて書くと線が太くなって、立てて書くと細めになるってこと。

※ウェットペンはインクフローが多い万年筆のことです。インクがたくさん出やすいので筆跡も太くなります。そのため滲みや裏抜けを起こす可能性もあります。
※ドライペンはインクフローが少ないものを指します。フローが絞られているため筆跡も細めになります。
詳細はこちらの「Dry（ドライ）」「Wet（ウェット）」についてをご覧ください。

※スキップは筆記時に字が掠れてしまうことです。

８：投稿者さん

ありがとう。万年筆を選ぶうえですごく参考になったよ。

９：海外の万年筆ユーザーさん

自分は万年筆を初めて買ったときからパイロットの大ファンなんだ。パイロットの万年筆は何本も買ってきたし、カスタム823を2本も所有してるくらい。どのモデルもすごく気に入っているよ。購入して問題があったものはカスタム74の細字だけだったし、その問題というのも中字と交換してもらってからは何の異常もなく使えてるからね。

それでこの前、初めてプラチナの3776の中字を買ったんだけど……このフィードバックの虜になってしまったよ。元々自分は滑らかなニブ以外は目もくれないような人間だったから今の今まで3776は買わずにいたんだ。でもこれにはすごく驚いたよ。もちろんパイロットの万年筆、特に823が大好きなことに変わりはないけど、それでも3776が自分の中で特別な地位についたのは間違いないね。

で、最後にセーラーについてなんだけど、最近プロギアの中字を買ったんだ。これ今までで一番のニブだと言わざるを得ないよ。823と3776をミックスしたような、とても滑らかで適度なフィードバックが感じられる素晴らしいニブだと思う。正直、もうすっかりセーラーのファンになっちゃってるんだｗｗｗ

とまあそういうわけで、セーラーを買ったほうがいいと思う！

１０：海外の万年筆ユーザーさん

セーラーの万年筆持ってるけど、使ってみてがっかりだったよ。値段も高いし、金ニブで油みたいな滑らかすぎる書き味は自分には合わなかった。あくまで個人的な感想だけどね。

１１：海外の万年筆ユーザーさん

これは興味深いコメントだと思う。
自分は長らくパイロットとプラチナばっかり買っていて、セーラーはあえて避けていたんだ。理由はコスパが悪そうって感じたから。

その後、セーラーのニブがいかに素晴らしいか、どれほどずば抜けているかっていう記事を数えきれないくらい目にして、最終的に熱狂的なセーラーファンからオススメされた万年筆を2本購入したんだ。

そして手元に届いて使ったとき、なんか変だなって思ったんだ。プロフィットスタンダードはサイズが小さすぎたし、プロフィット21はその長さに比べて軸が変に太いなって。
どうもセーラーに対する期待があんまりにも高すぎたみたいで、結局2本とも売り払ってしまったんだ。

けど、すぐに売らなきゃよかったと後悔したんだ。

そんな感じでしばらく経ったとき、セーラーの北米限定カラーFresca BlueとRoyal Tangerineが発売されたんだ。これは良い色だなと思って両方とも買ったんだよ。このときは最初から小ぶりの万年筆が目当てだったから期待外れってことはなかったし、未だにお気に入りの万年筆として愛用しているくらいだよ。

それからセーラープロギアKOPとWancher限定プロフィット21ターコイズも買ってしまったんだ。セーラーの万年筆は全てが非常に優れているし、とりわけユニークで面白いカラーバリエーションを展開しているところが素晴らしいと思うよ。

ただね、最終的に「パイロット、セーラー、プラチナ、どこが上でどこが下なんてものはない」という考えに至ったんだ。それぞれメーカー独自の特徴があるわけだし。日本の万年筆が好きな人たちはこの3社の万年筆のうち少なくとも1本は所有しているはずだし分かるよね。

何だかセーラーの万年筆が異常に持ち上げられているけど、正直これはあんまりにもセーラーが大好き過ぎて極端な考えを持っている人が紛れ込んでいるからだと思う。
セーラーの万年筆が素晴らしいのは間違いないよ。でも製造品質の面でいえばパイロットやプラチナと一緒だと個人的には思うから。

１２：海外の万年筆ユーザーさん

自分の意見は他の人とは一部違っているなあ。まず同じメーカーのニブ同士であっても多少の差異はあるし一概に言えるものではないからね。一応、実際に使って感じた差を客観的に書いてみたよ。

１．
自分はセーラーの21金と14金の万年筆を所有してる。
ニブの柔軟性には目立った違いはないよ。たぶんその理由は、自分が持ってる21金は14金よりもサイズが大きいからだと思う。ただ個人的に大型のニブが他のと比べて好みってわけではないんだ。プロギアKOPは21金の大型ニブでツートンカラーになっててかっこいいんだけどさ。
２．
プラチナはセーラーよりフィードバックがある感じがするけど……ものによって違うと思う。実際、手持ちのプラチナ中字とセーラー中字で比較すると、プラチナのほうがずっと滑らかな感じがするから。別に滑らかな書き味であることが最良と言っているわけじゃないよ。

３．
プラチナ美巧ってスナップキャップなのかな？　個人的にはセーラーのネジ式キャップのほうが好きだなあ。

４．
少なくとも自分が持ってるセーラーの中字は特に書きやすいよ。明らかにパイロットの中字やプラチナの中字とは異なる書き味を持ってるね。ここで面白いのが「ニブの先端の丸みが少ない」こと。そして実際に何度も使って分かったのが、筆記角度で線の太さが変わること。自分はこの点がすごく気に入ってるんだ。

５．
自分はプラチナのファンでもあるし、セーラーのファンでもあるんだ。そのうえで言わせてもらうと、プラチナのコンバーターのほうが断然優れていると思うよ。
何せ「セーラーって何で万年筆とコンバーターでこれほど品質に差があるの」って頻繁にショックを受けているくらいだし。

結論として、プラチナもセーラーも素晴らしい万年筆だし、買って失敗することは絶対にないよ=)

※スナップキャップは嵌合式キャップのことです。ネジ式ではなく、ボールペンのキャップのように手で引っ張って取るタイプです。

「今までAが好きだったけど、Bも好きになっちゃった」という気持ちはよく分かります。ここで好みが移る方もいれば、あっちもこっちも同じくらい好きという方もいるんですよね。ちょうど↓の画像みたいな感じで。恋愛に置き換えると大変なことになりますが、万年筆に限って言えばこういう節操なしは結構いるんですｗｗｗもちろん悪い意味じゃないですよ、管理人もそうですから！

外国人が万年筆沼にハマってしまった人をイラスト化した結果……（海外の反応）

ちなみに、個人的にはセーラーのほうが鉛筆っぽい感じがしますね。滑らかさも3776のほうが上じゃないかと思います。書き味の感じ方は人それぞれですし、ニブの種類や使用環境でもだいぶ変わりますが……。

過去に投稿したプラチナやセーラーに関する翻訳記事はこちらです。
【創業150周年】外国人「丸善がパイロットとセーラーの特別仕様の万年筆を販売するらしいよ！」（海外の反応）

外国人「初心者向けの金ニブ万年筆としてプラチナ美巧はあり？　なし？」（海外の反応）

外国人「日本の万年筆が大好きすぎてこうなった」コレクションのお披露目と日本の三大企業のニブの違いを語る外国人たち（海外の反応）

訪日外国人「日本の漆塗り万年筆を買おうと思うんだけど、パイロットとセーラーのどっちがいいかな？」（海外の反応）

海外「こんな素敵な万年筆があったなんて！」入手困難な日本のとある文具店限定の万年筆を購入したセーラー大好き外国人！（海外の反応）

引用元：reddit

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