上の画像はイメージ、サムネイル用です。
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18世紀の欧米の生活様式を紹介するYoutubeチャンネル「Townsends」にて、Historical Writing Seriesと銘打って、昔の筆記用具に関する動画が投稿されていました。
今回はシリーズ最後となる紙の製作、歴史についての動画になります。概要はこんな感じです。
・西洋で紙が製作されるようになったのは15世紀頃。
・現在のような紙の大量生産が始まって普及したのは19世紀頃。
・実は古着などをリサイクルして紙を作っていた。
・紙は高級品だったため少しも無駄にしないように切り詰めて使っていた。
・インクが滲んだり裏抜けしたりする紙もあり、使いやすくするために対処する必要があった。
・コットンが使われているノートは、18世紀の紙に書き味が近い。
※動画の翻訳はかなり長いので折り畳んでいます。
【0秒】
司会のJon氏(右側の方)
Brian Allisonさんをお招きして、これまでインクとペンについてお話を伺ってきました。
パート3となる今回は紙についてのお話となります。
Brianさん、18世紀や19世紀において紙とはどういうものだったのでしょう?
Brian氏(左側の方)
はい。まず「ペン」「インク」「紙」は三種の神器と言っても過言ではありません。
ペンとインクはこれまで話してきた通りですが……今回取り上げる「紙」というのは、実は西洋においては比較的最近発展したものなんです。元々は羊皮紙を使用していたからです。羊皮紙は動物の皮を加工して作られており、18世紀においては正式な文書などを書くために使われました。例えばアメリカ独立宣言や、委員会での文書などですね。
Jon氏
羊皮紙はとても高級なものだったんですね。それに丈夫さもあったと。
【50秒】
Brian氏
その通りです。前の動画でもお話しましたが、羊皮紙に書かれたものは200年、300年経った今でも読むことが出来ます。
先ほど最近発展したと言いましたが、実のところ西洋で紙が作られ始めたのは14世紀から15世紀のことで、場所はイングランドとフランスでした。初めに作られた紙はこちらにあるようなタイプのものでした。レイドペーパー(Laid Paper、簀の目紙)と言います。
このレイドという名前は紙の製造方法に由来しています。製造には紙漉き機という網目のついた枠を使います。この網目はWire(ワイヤー)と言いますが、Chain(チェーン)やLadder(ラダー)と呼ばれることもあります。この紙漉き機に、紙の原材料となるパルプ(ドロドロの液体)を入れて、水に浸けては引き上げるという作業をしていきます。すると紙にチェーンの跡が残るようになるんです。
Jon氏
確かに、こうやって紙をよく見ると線がいくつも入っていますね。
Brian氏
はい。よく見ると薄っすらと線が入っていることが分かると思います。これが製造の過程で出来るチェーンの跡なんです。
そして14世紀から18世紀までずっとこの方法で紙が作られていました。もし昔ながらの製法で作られた紙に書きたいと思うのであれば、レイドペーパーを購入してください。あの時代、紙はこれしか作られていませんでしたからね。
【1分50秒】
Jon氏
ということは、もしレイドペーパーが使われている本などがあった場合、それはつまり19世紀より以前に作られたものであると。
そしてここにはいくつかの文書を用意してあります。これは1797年に書かれたものです。こうやって光にかざすと、非常に細かいチェーンが入っているのが分かります。それにウォーターマーク(透かし)も入っていますね。
Brian氏
網目に模様を入れた紙漉き機を使うことで、ウォーターマークを入れることが出来るんです。1500年代では全ての紙にウォーターマークが入れられていました。当時の紙に入っていたウォーターマークは、基本的にその紙を作ったメーカーのサインでした。現代でもウォーターマークを入れますが、昔からこの習慣があったわけです。
ということで、西洋の紙文化は基本的にこのレイドペーパーから始まりました。
【2分40秒】
Jon氏
では近代に入ってから作られるようになった紙はどのようなものなんでしょうか??
Brian氏
近代の紙はWove Paper(日本語だと網目紙という訳になるようです)と呼ばれるものです。こちらを光にかざして見てください。レイドペーパーとの違いが分かると思います。チェーンの跡がないでしょう? 入っているのはウォーターマークだけです。
このWove Paperの製造は、18世紀後半のイングランドの製紙会社から始まりました。その会社は、網目が細かいメッシュ状になっている紙漉き機を開発して、完成した際にレイドペーパーのようにチェーンの跡が残らないようにしたんです。しかし、その代わりに繊維を編み込んだような跡がつくようになりました。なのでWove Paperと呼ばれるようになりました。そう命名したのはJohn Baskerville(ジョン・バスカヴィル)という人物です。彼は1757年にこの紙使って本を印刷しました。Wove Paperはプリンター用の印刷用紙にしか使われなかったので、ここから長きに渡って非常に高価な紙として扱われました。
そして19世紀の変わり目、1807年か1808年頃にフランス人が紙を大量に製造できる機械を発明しました。これによってWove Paperが爆発的に広がりました。1810年頃にはアメリカでも普及し始めて、1820年頃にはレイドペーパーよりも好まれるようになり、1840年代に入ると筆記に適した上質な紙としてレイドペーパーに取って代わりました。ただ、正確に言うと19世紀の終わりまでレイドペーパーとWove Paperの両方が使用されていました。
【3分50秒】
Jon氏
このとき紙の値段はどうだったんでしょうか? 今の時代、私たちは大量の紙をタダ同然に買えてしまうわけですが……。
Brian氏
当時、紙の値段は下がりつつありましたが、それでもまだ高級品と言えるものでした。覚えておいてほしいのは、これらの紙は木材パルプを原料としていないことです。今現在私たちが使っている紙は安く手に入りますが、悲しいことに、それは木を切り倒して低品質で安価な紙を作っているからです。
そして当時の紙は、それ以前に作られた紙と比べて品質が高く、さらに製造方法も異なっていました。原材料になっていたのはリネン(麻)のぼろくずで、これを集める方法は今でいうところのリサイクルに近いものでした。昔の人たちはボロボロになったシャツなどを廃品回収業者に売り払い、今度はその業者が製紙工場に持っていって売り払うというような流れでした。なので農夫が着ていたシャツに字を書いていた可能性もあったわけです。
このように、紙を作るまでにお金と時間がかかるので、結果として紙の値段は高いままでした。なので紙を購入した人は最大限に活用しようとしていたんです。その例をこちらに用意しました。これらはどこかの町で使われていた当時の請求書です。「シェリーさんに2ポンドの支払い」と書かれていると思います。まあその話はおいておきましょう。この請求書でとても面白い部分はサイズがとても小さいところです。これは元々はとても大きい紙で、そこから請求書用に小さく切り出されたものなんです。何故かというと、領収書や請求書は必要な情報が記載されていればいいので、そんなに大きな紙はいらなかったんです。紙は高価なものですから、内容に合わせて必要な分だけ切り取って、可能な限り節約しようとしたわけです。
【5分15秒】
Jon氏
紙を無駄にせず、古着すらもリサイクルして、全てを活用していたわけですね。面白いです。
ここまでのお話で、時代ごとに異なった紙が作られているのは分かりました。ですが、18世紀の紙は買ってすぐに使えるものだったんでしょうか? 今を生きている私たちは、使いたいときにさっと取り出して書くことが出来ますよね。
Brian氏
18世紀の紙はしばしばインクが滲んでしまったり、裏抜けしてしまったり、表面に油分があって書けなかったりしていました。こういう紙には「質が悪い」と苦情が入っていたという話もあります。
そこで当時の人たちは、その問題を解決するためにこちらのサンダラック樹脂を使って一工夫しました。これは今でも当時の紙を使う場合には有効なものです。使い方は、サンダラック樹脂を粉末状にして、紙に振りかけた後、全体的によく擦るだけです。こうすることによって、紙の繊維が引き締まり、表面が滑らかになって、非常に書きやすい紙に仕上がるんです。この作業は「Pouncing」と呼ばれていました。
もうひとつの方法としてはBone Folder(骨や象牙から作られたペーパーナイフのようなもの)を使うやり方があります。Bone Folderで紙を目一杯擦るだけです。
これらの方法は紙の繊維を圧縮して、インクを馴染みやすくさせるためのものです。現代でもたまにインクの乗りが悪い紙がありますが、18世紀においてはよくあるトラブルでした。もし現代で大量生産されている紙で滲みなどの問題が起きた場合は18世紀の方法を試してみてください。解決するかもしれません。今の時代、工場ではしっかりと品質が管理されているので、そういったトラブルはまず起きないと思いますが。
【6分50秒】
Jon氏
では18世紀の紙のサイズはどうだったんでしょう?
私たちは基本的にレターサイズ(8.5*11インチ、216*279mm)の紙を使って、ときどきリーガルサイズ(8.5*14インチ、216*355mm)なども使っていますよね。
Brian氏
まず機械から出てきたときは1枚の大きな紙です。この点は今も昔も変わりません。
当時も大きな紙を作って、そこから必要な分だけカットしていました。
Jon氏
少しも無駄にしないためですね。
Brian氏
その通りです。この大きな紙を4分の1にカットすると、大体8*10インチ(203*254mm)の紙になります。これは今でも小さいメモ用紙の標準サイズとして使われているので、オフィスストアでも手に入れることが出来ます。18世紀においては「Billet」と呼ばれていました。普段使い用の小さな用紙という意味です。つまり、公式的な文書には使われていなかったんです。このサイズは小さすぎたわけです。
ではどんなサイズの紙が使われていたのかと言いますと、大体は先ほどのBilletよりもひとまわり大きい、現在のリーガルサイズに近いものが利用されていました。こちらにある紙がそうですね。かなり綺麗な状態の資料です。内容は「修理費用の請求書。1797年、Brigantine Hannahが修理のために寄港。」と書かれています。
こちらの紙と比べてみましょう。少し横幅が狭く、縦に長くなっていますね。およそ8*13インチかそこらなので、やはりリーガルサイズに近いことが分かります。
具体的には軍事関連の文書、商取引、法的文書などで利用されていたサイズです。長い間このサイズが使われていたので「リーガルサイズ」という言葉が出来たと私は思っています。ちなみに今も文具店で手に入れることが出来ます。
しかし、ひとつ注意点があります。公式的な手紙の場合は通常「Folium Paper(Folioと言われることもあります)」と呼ばれるものを使っていたんです。こちらの紙は小冊子のように折られています。開くまではレターサイズに近い大きさです。開くと大体11*17インチ(279*432mm)くらいになります。
使い方は、まず折り畳んで、表となる部分に前書きを記します。次に中を開いて本文を書いていきます。右下には署名を入れます。裏面となる部分には何も書きません。そして、さらに折り畳むことで、この裏面が封筒の外側にくるんです。
重要な手紙、愛する人への手紙には、この形式の紙を使わなければなりませんでした。
このサイズの紙を見つけるのは難しいかもしれません。代わりのものとして、比較的安価で手に入るこちらの木炭紙を使うと良いでしょう。画材屋やクラフトショップで販売されているアート向けの紙です。様々なサイズのものが売られていますが、こちらの紙が11*17インチに近いと思います。少しカットしてもいいでしょう。25枚から30枚入りのものが安く手に入ると思います。お金をあまりかけずに当時のサイズを使ってみたい方にはオススメです。
サイズだけでなく紙質も当時のものを再現してみたいという方もいるでしょう。ですが、当時の紙はリネンで出来ているので、現代でそれを素材にした紙を見つけるのはほぼ不可能です。一応フランスには今もリネンをベースとした紙を作っている工場があるんですが、私が以前計算してみたところ、そこから紙を5枚輸入すると、なんと家賃並みのコストがかかってしまうんですよ。これはもう専門家が利用するためといっても過言ではなく、私には使えないものでした。
ただひとつ方法があります。コットンが使われている紙を買うことです。コットンの含有量は25%から100%と種類があり、量が多いほど値段は高くなります。私の経験上、コットン100%の紙であれば、18世紀の紙とほぼ同等の感触が得られます。
【10分55秒】
Jon氏
そして手紙、文書、請求書以外のことにも紙が使われていたんですよね。
Brian氏
その通りです。紙は様々なことに使われました。
私はワークショップや体験講座で子供たちに「シェイクスピアの作品や、ヴィクトル・ユーゴーのレ・ミゼラブルも、全て元々は紙に羽根ペンで書かれたものだったんだよ」とよく言っているんです。それらの作品も、このような小さなノートから始まったものです。当時ほとんどの人はノートをポケットに入れて持ち歩き、例えば日記をつけたり、メモを取ったり、色々なことを書き込んでいました。
Jon氏
今ではやらなくなってしまった習慣ですね。
Brian氏
ええ。私たちが今ポケットに入れているのはスマホですからね。18世紀の人々にとってのスマホはこの小さなノートだったというわけです。
このノートは「Waste(紙くず) Book」と呼ばれていました。古紙から作られて安く販売されていたんです。
今手元にあるこちらのノートは質は高いものですが、こういうものが日記などをつけるのに最適でした。
これらは全て何かを記録ために使われていたんです。例えば船であれば航海日誌として、医学に関することであれば医療日誌として利用されていました。
Jon氏
備忘録のノートもありますね。
Brian氏
はい、18世紀にも備忘録がありました。当時の人たちも、このように目次をつけたり、整理するための工夫をしていました。ABCDと頭文字があるので、自分なりに活用しながら、何をどこに書いたのか見つけやすいようにしていたんです。
Jon氏
「どこに書いたかな?」とページを何度もめくる必要がなくなると。昔からそういうシステムを作っていたんですね。
いや、とても面白いお話でした。紙にこんなに色々な歴史が詰まっていたなんて、誰が想像したでしょうか。現代では当たり前に使われている紙も、18世紀では非常に重要視されていた媒体だったんですね。
ここまで羽根ペン、インク、そして紙と、昔の筆記用具についてBrianさんに解説していただきました。Brianさん、どうもありがとうございました。
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1:海外の万年筆ユーザーさん
Brianさんは間違いなく500年以上生きてるヴァンパイアだ……。 +758
2:海外の万年筆ユーザーさん
1950年代の主演俳優みたいな風体で、すごくハンサムだよね。モノクロ映画にヴァンパイアとして出ていてもおかしくないよ。 +36
3:海外の万年筆ユーザーさん
雰囲気に合わせてしっかりフォーマルな服装してるとこが良いね。 +202
4:海外の万年筆ユーザーさん
マサチューセッツ州スプリングフィールドには今もコットンリントを素材とした紙を作ってる工場があるよ。植民地時代からずっと紙を作っていて、今も当時の機械を一部改修しながら稼働させているんだ。ここの製品の多くは今も法的文書の作成に使われていて、ウォーターマークも偽造防止のために定期的にデザインが変更されているんだ。
自分はその製紙工場にパルプを配送する仕事をしていたことがあってね。荷物の積み下ろしで普段利用していた工場の倉庫には、ラバで荷車を引いている写真や、その荷車から荷物を降ろしている大昔の写真が飾ってあったんだよ。
すごい工場だったと今でも思うよ。機器を稼働させるための水路も全てそのまま残っていたしね。
あとちょっと想像してみてほしい。元々ラバと荷車を止めるためのに作られたスペースに、トラクターとトレーラーを止めないといけないところを。速度を時速8マイル(約13km)に落とさないといけないんだ。おかげで運転技術が磨かれたよ。他の仕事じゃこうはならなかったと思う。 +124
5:海外の万年筆ユーザーさん
Historical Writing Series最高! +313
6:海外の万年筆ユーザーさん
当時はどうやって手紙や文書を濡れないように、ぐしゃぐしゃにならないように運んでいたんだろう。船で運ぶ場合はケースか何かに入れていたんだよね? +275
7:Brianさん
実はですね、当時使われていた没食子インクとリネン紙(それとコットン紙)は湿気に対してとても強かったんです。100%水に負けないわけではありませんでしたが、限りなくそれに近い耐水性を持っていました。
私の故郷テネシー州ナッシュビルの創設者のひとりであるJohn Donelsonには紙にまつわるエピソードがあります。1785年、カンバーランド川に文書を落としてしまい、発見するまでに1週間以上かかってしまったんです。文書はシンプルな革製のサドルバッグに入れただけでしたが、発見されて回収されたとき、なんとしっかりと読める状態だったんです。蜜蝋やタールなどで防水加工を施していたとはいえ、それでも問題なく読めたことで、インクと紙の耐水性が非常に高いことが証明されたんです。
船で運ぶ場合は「Oilcloth(油で防水加工した布)」に包んでいたか、もしくは防水加工を施した革製のバッグに入れていたと思われます。
素晴らしい質問ありがとうございました! +51
8:海外の万年筆ユーザーさん
つまり、紙を手に入れるには、シャツすら手放さなければならなかったと……。 +273
※「give the shirt off one's back(全財産、シャツも含めて全部差し出す)」という表現があるためです。
9:海外の万年筆ユーザーさん
シャツを素材にするのも当然だね。当時の紙は、ぼろくずから作ることも含めて、アジア圏の紙文化に倣ったんだと思う。1830年代に産業革命が起きるまで、木をベースにした紙は普及しなかったんだ……。 +3
10:海外の万年筆ユーザーさん
素晴らしい動画を作ってくれてありがとう!
こんなこと言ったら変に思われるかもしれないけど、この動画で学んだことをTRPGのD&D(ダンジョンズ&ドラゴンズ)に活かそうと思う。僕らがD&Dで遊ぶときの時代設定が18世紀に近いからね。 +137
11:海外の万年筆ユーザーさん
NPCキャラの製作にかなり使える情報源だよね。「村人A、B」みたいな面白みのないものじゃなく、廃品回収業者とか、パン屋の前で井戸端会議してる主婦たちとか、しっかりとしたキャラ付けに利用できるから、ゲームの没入感がより高まる。 +18
12:海外の万年筆ユーザーさん
子供の頃、紙作りに挑戦したことがあるよ。大失敗だったけどね。確かガマっていう植物を使ったはず。当時住んでいたところが沼地で、パピルス草が手に入らない地域だったんだ。 +136
13:海外の万年筆ユーザーさん
自分も子供の頃に挑戦したよ。素材はおがくずだった。そしてとんでもないゴミが出来た。 +31
14:海外の万年筆ユーザーさん
このシリーズ大好き! ご飯や料理と関係ない動画の中では一番好きかも! +142
15:海外の万年筆ユーザーさん
紙幣の原材料にはコットンとリネンが使われているよね。 +53
16:海外の万年筆ユーザーさん
「今はスマホですからね」って件のJonさんの反応が面白かったww
自分は小さいノートを持ち歩いてるけど、さすがに羽根ペンじゃなくて最新の万年筆を使ってるよ。 +10
17:海外の万年筆ユーザーさん
このチャンネルの動画は全部面白いけど、今回のシリーズは特に楽しかったよ😊 +46
18:海外の万年筆ユーザーさん
自分は文具店で働いていて、これまでにぼろくずから作った紙、上質皮紙、ウォーターマーク、印刷の種類、色々なことをたくさん学んできたよ。もちろん美しい封蝋や筆記用具のこともね。だからこそ、このシリーズの内容が上手くまとめられていると感じるよ。素晴らしい動画をありがとう。 +46
19:海外の万年筆ユーザーさん
Historical Writing Seriesは本当にためになる動画だったよ。ありがとう。 +23
20:海外の万年筆ユーザーさん
大学院の修士論文でコットン100%の紙に書くようにと指定されたよ。しかもそれを3部作って製本しないといけなかったんだ。お金はかかったけどクオリティはすごかったよ😃 +11
21:海外の万年筆ユーザーさん
現代の紙には、紙を作るために品種改良されたポプラが使われているんだ。それ用に改良されているから成長スピードは驚くほど速いし、土壌にも優しくなっているんだ。製紙会社としても、自然に生えている樹木よりも、管理下で育てられて品質が均一になっている樹木のほうを確保したいんだよ。 +38
22:海外の万年筆ユーザーさん
以前、アジアの市場では東南アジアやオーストラリアの木が使われていたよ。そして今ではインドネシアや、インドネシアの小さい島々にいる海賊たちが、あちこちに生えてる木を伐採しまくってる。その木をインド、中国、ベトナム、タイなどの違法企業に売って大金を稼いでいるんだ。そうやって作られた紙はほとんどが日本へ出荷されてる。
23:海外の万年筆ユーザーさん
植民地時代のアメリカでは、いくら頑張って紙を作っても、イギリス製の紙の品質や価格には勝てなかったんだ。でもタウンゼンド法が施行されて、紙やお茶などに税金が課されることになったんだ。そこで移民たちは不買運動を行って課税を撤廃させて、地元の製造業者が潰れずに済んだのさ。
ちなみに、アメリカ紙幣用のコットンリネンを製造しているCrane Currencyも、元々は1700年代に創業した会社だったんだ。だからこの会社も不買運動のおかげでアメリカ独立戦争時代を生き残ることが出来たってわけ。 +23
24:海外の万年筆ユーザーさん
いつもMoleskineの日記帳やノートを持ち歩いてるよ。すごく便利なんだ。 +27
25:海外の万年筆ユーザーさん
自分はこれからも紙媒体をずっと使っていくよ。 +2
26:海外の万年筆ユーザーさん
とっても面白い動画だった。自分は羽根ペンを作るのも好きだったよ。あと大学の卒業証書にも上質皮紙が使われていたなあ。
紙を作るのに木を伐採するのは悲しいことではないよ。紙の原料となる針葉樹は農園で栽培されているものだからね。家の木材も同じこと。紙を買うときも、家を買うときも、その値段に材料費が含まれているんだよ。 +23
27:海外の万年筆ユーザーさん
うん、あの発言はおかしかったよね。安いからこそ低所得者層も買えるんだ。安く作れる理由はBrianさん自身が「木から作っているから安価なんだ」って説明してる。 +9
28:海外の万年筆ユーザーさん
すごく面白かったよ。確かにここ数年はiPhoneばかり使っているなあ。これからは手帳を持ち歩いてみることにするよ。もちろん耐水性にも気をつけてね。 +13
今回も非常にためになる内でした。これで羽根ペン、インク、紙、筆記用具三種の神器が揃いました。
日本の紙の歴史は1500年以上あるとも言われていますが、欧米とアジアで紙の広まり方にこうも違いがあるとは……。
ちなみに、日本で手に入りやすく、万年筆と相性の良いコットンノートは「ミドリ MDノート コットン」です。
そして、これまでに翻訳した「Historical Writing Series」はこちらです。
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過去に投稿した万年筆の動画に関する翻訳記事はこちら。
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返信削除江戸時代では、庶民でも普通に買えて、使えるぐらい余裕でしたから、そういうもんじゃないかな。
返信削除1枚で1文(30円前後)、それにちり紙になるまで使いまわしてたしね
ごめん。「西洋人は」の一文を書き忘れてた。
削除日本では安く消費されてたけれど西洋ではまだまだ高価だったわけで、日本を何も知らない当時の西洋人は日本の事をどういう国と想像してたんだろうか?と思って。
支倉使節団が使い捨てた鼻紙を拾われて博物館で現在でも保管されてるくらい驚かれてるよ
削除